不明瞭な政治【おやじのつぶやき】
師走に入り、国会ではなだれこみのように法案が承認・成立となった。
世間はクリスマスやら年末年始やらであまり認識がないように思える。
数の力で成立した法案は以下の通りだ。
12月9日 TPP 参院本会議で可決、成立。
12月14日 年金制度改革法 参院本会議で可決、成立。
12月15日 IR整備推進法(カジノ) 参院で可決後、衆院本会議で可決、成立。
TPPはすでに11月10日に衆院で可決されているため、12月9日に自然成立であったが
どれも慎重に議論し審議をすべきものであるにもかかわらず駆け込みで成立された。
もはや国民が納得するかどうかは二の次で、政権が決めたいことを決められる政治になってきている。
国がどういう方向になるかも、もはやわからない状態になってきているのではないだろうか。
年内ものこすところあとわずか、22日には予算閣議決定が予定されている。
国会は決定まであわただしくなるだろうが、国の方向を決めているのであるから
決めたいことを決めていくのではなく、国民にしっかりと説明をしたうえで決めてほしいものである。
一党独裁が続く以上はそういうことも予測できたことではあるが
今年の参議院選挙でも投票率は相変わらず低い状況であった。
全体では54.7%と約半分の有権者が投票をしていなかった。
そのような状態では、決めたいことを決める政権は票を得ているのであるから
国民が選択しているととらえ、これからも強行採決を進めていくだろう。
そのことに納得ができない。と言っても選挙で投票を行った上での結果なので手遅れなのである。
私は何度も申し上げているが、投票をしないのでは自分たちの声は届くことは無い。
興味がないから・何も変わらないから・投票する人がいないからでは
何も変わらないどころか、更に悪くなる可能性があるのである。
政治の在り方を決めるのは一人一人の有権者なのである。
メディアの一部では解散総選挙も行われるのではとなっているが
今年の選挙でも票を得ている以上、おそらく任期まで続くと思われる。
その間、十分な議論がされないまま政治が進まないことを祈るばかりである。
2017年はアメリカの新大統領による政治で日米関係や世界情勢がどのようになるのか
注目される年である。その中で、一党独裁が続くと日本はどうなるのであろうか。
2018年には第48回衆議院総選挙が控えている。
有権者一人一人はもっと関心を持ち勇気ある投票を行うべきである。
一人一人が足を運ぶことで結果は変わってくるはずである。
有権者の皆様は是非、投票へ足を運び
自分たちの声として投票を行ってほしい。
一党独裁を打倒してほしい。
政治の在り方をきめるのは我々一人一人の有権者なのである。